黒らんちゅうの生態

黒らんちゅうは、中国原産のらんちゅうの一種類です。
らんちゅうというと日本独自の金魚の種類であると
一般に考えられていますが、実は黒らんちゅうのように
日本を原産としていない品種もあるのです。

黒らんちゅうの多くは中国産であり、タイ産といったものも
高値で取引されています。
ただ実際には、日本で黒らんちゅうを飼育している方は
それほど多くありません。

黒らんちゅうの体型自体は、日本原産のものとほぼ同じです。
ですが、黒らんちゅうの観賞に関していうと、日本のものとは
やや趣が異なります。

らんちゅうといえば、基本的に横からではなく上から見た
美しさを重視するものです。
池などで飼われていることが多いのですが、黒らんちゅうに
ついては水槽での飼育が主流となっています。

これは、美しい模様のある日本のらんちゅうと異なり、全身が
美しい黒で染まっている姿を観賞するためのことでもあります。

それを象徴するように、中国産の黒らんちゅうですとお腹のあたり
が白みがかっていたりもしますが、高級なタイ産の黒らんちゅうは
お腹も含めて美しいベルベットブラックに染まっています。

また、海外産である場合には注意が必要です。
黒らんちゅうという名前で販売されていても成長過程で赤く変化
してしまったり、光の当たり具合によって実は青いらんちゅうで
あったという例もあります。

飼育方法についても日本のものと同じようにしていて問題は
ありませんが、なかなか取り扱いのある店舗を見つけることには
難しさがあります。

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